直近の経営成績について

 2009年8月期の連結業績は、売上高が前期比0.6%減の70億74百万円、営業利益が同28.2%減の4億5百万円となりました。 リーマンショック後の景気低迷がまだまだ続いており、特に仕事帰りのサラリーマン・OLのお客様の来店が、目に見えて減っています。
 とはいえ、主力のカラオケルーム運営事業の売上高は、人形町店など7店舗の出店効果などによって微増となりましたし、音源販売事業は黒字体質が完全に定着しました。
 これだけ厳しい環境の中で黒字を確保できたことは、当社の事業基盤の安定性の高さを示してくれていると、前向きにとらえています。
 2010年8月期も相当厳しい状況が続くものと覚悟しています。こうした状況に対応するため、11月には㈱システムプランベネックスなど3つの連結子会社を1社に統合します。
本社費用を削減して不況下でも利益を出し続けられる、より強靭な体質を実現するのが狙いです。新規出店は前期と同じ7店舗を計画していますが、景気情勢を見極めながら、慎重に出店の可否を判断していきます。配当金につきましては前期同様中間500円、期末500円を予定しています。

■新会員システムの成果について

 おかげさまで、導入から約1年、2009年9月末で30万人を超える会員数を獲得することができました。かなりのハイペースだと自負しています。新会員システムは、リモコン端末に個人の持ち歌を登録することができる「マイ歌本」の機能など、カラオケサービスの楽しみ方そのものを向上させることができるものです。ここが、単に室料割引サービスにとどまっている同業他社の会員システムとの決定的な違いです。当期中には倍の60万人、来期には100万人の達成が目標です。
 100万人という母集団は、なかなか強力です。私たちのアクションに100万人が反応するわけですから。何を仕掛けるにしても、おそらくこれまでとは桁違いのリアクションが返ってくるでしょう。こうした真剣勝負を通じて100万人の中から1人でも多くのリピーターを獲得していく努力が、当社の事業レベルをさらに引き上げてくれるはずです。

■今後の成長戦略について

 大きな動きとしては、カラオケの会員システムが、ウェブやモバイルと連動を始めます。
先ず年内にも、カラオケに特化した大手キャリアの公式サイトを立ち上げ、カバー着うたやカラオケ音源のダウンロード販売、歌詞検索サービスなどを提供する計画です。同様にパソコン用のカラオケサイトを開設し、これらの会員と実店舗の会員システムをリンクさせる仕組みを構築していきます。たとえば携帯サイトでダウンロードした曲を会員システムの「マイ歌本」に登録できるようにするなど、店舗・携帯・ウェブを結びつける、新たなカラオケプラットフォームを築いていきたいと考えています。
 出店戦略では、9月にオープンした「カラオケの鉄人」上野店の成否に注目していただきたいですね。当社はここ数年、比較的競争の激しくない郊外を中心に中型店を出店し、カラオケ愛好者層を取り込むという出店戦略を展開してきました。その結果として、安定した収益を確保できる20ルーム程度の中型店という業態を確立し、今後この中型店業態による出店加速を予定してきました。
 しかし、この中型店という組み合わせなら、もっと厳しい場所でも戦えるのではないかと考え、上野駅前の超激戦区に、18ルームの中型店で打って出たのです。上野店が成功すれば、これまで避けてきた都市(JR)駅前などの激戦区への出店、繁華街への大型店開設など、新たな出店形態の可能性が見えてくるかもしれません。

■店舗のサービス向上について

 当社はこれまでカラオケ愛好者の皆さんに的を絞ったビジネスを展開してきましたから、接客など店舗サービスを多少、なおざりにしてきたというのが偽らざるところです。しかしながら、新会員システムの導入を機に、多くのライトユーザーが当社に流れ込んできます。こうしたライトユーザーを固定客として取り込んでいくためには、やはり他店に負けない接客、サービスが必要です。
 このような考えから当期は特に、店舗のサービス力を徹底的に磨き上げたいと考えています。サービス力を劇的に変えることこそが、この不況を生き抜くのみならず、その後の飛躍にもつながってくるはずです。
 現在のような不況、デフレに直面したからといって、カラオケを中心とした「遊び」の楽しさを提供するという、我々のドメインを変えてはなりません。自らのドメインの中で競争優位性に磨きをかけるため、我々は提供するコンテンツのさらなる充実、サービスの向上に邁進してまいります。株主の皆様には今後とも変わらぬご支援を賜りたく、心よりお願い申しあげます。