「遊び」について辞書をひもといてみると、古くは「心身を実生活から解放し、熱中陶酔する」という意味で使われていたことがわかります。しかし、現在は「実社会に対して有意義な働きをしていないこと」として定義されているのが一般的です。つまり、仕事と遊びの関係を考えれば、仕事が主であり遊びが従の関係。否定的、マイナスイメージでとらえらているのが「遊び」の実情なのです。
しかし、成熟社会を迎え、ゆとりのある豊かな生活を志向するのであれば「遊び」は必要不可欠な要素です。今、求められているのは「仕事」と「遊び」のバランス。仕事をするために余暇が存在するのではなく、両者を両立させながら人間としての豊かさを追求することでしょう。
私たちが「遊び」の本質にこだわり、「遊びの解放」と「余暇文化の再生」を経営理念として掲げているのも、まさにその点にミッションがあると考えるためです。
日本人は、優れた美意識や豊かな感受性を持ち、歌や舞いなどの優れた「遊び」を生み出してきました。また、近年においても、繊細な感性を有する国民性が多様なスペックの差に対応し得る技術を生み出し、今日のモノづくりの基盤を支えてきたのです。
人間は知識を有するホモサピエンス、また、自然界に対して能動的に働きかける(労働する)ホモファーブルでもあると同時に、遊ぶこと、豊かな感受性や美意識を持つことで文化を発展させてきたホモルーデンスでもあります。
私たちは、人間が人間であるために不可欠な「遊び」の本質を掘り下げ、創造し、提供することで社会に貢献していきたいと考えます。そして、常に進化し続ける人間の感性を見極めながら、新しい豊かさの創造にチャレンジすること。そのことを、私たちに与えられた使命として事業を展開してまいります。